人が逝く。その事実の前に、言葉はしばらく沈黙する。
残された家族は、悲しみとともに、知らないことへの不安を抱えます。「神道の葬儀とはどのようなものか」「仏式と何が違うのか」「何を準備すればよいのか」。はじめてのことであれば、そうした戸惑いを持つのは当然のことです。
この記事では、当社が承る神葬祭について、その意味と流れをご説明いたします。知ることが、少しでも心の支えになるなら、と思いながら記しました。
神葬祭とは何か
神葬祭とは、神道の作法によるお葬式です。
神道において、人は亡くなった後も御霊(みたま)として存在し続けると考えます。その御霊を丁重に鎮め、祖先の霊として家をお守りいただく存在へと導いていく、それが神葬祭の本旨です。
仏教との根本的な違いは、「成仏」という概念がないことです。神道では、故人は仏に帰るのではなく、家の守り神、子孫を見守る祖霊(それい)となられます。「先祖を神様として敬う」という日本古来の信仰が、神葬祭の根底にあります。
戒名はありません。法要という形式もありません。代わりに、「霊号(れいごう)」が故人に贈られ、御霊はその名のもとに祀られていきます。
なぜ上之雷電神社の神職が、この祭祀を奉仕するのか
上之雷電神社の本社に相殿として鎮まる御祭神の一柱に、大己貴命(おおなむちのみこと)がおられます。大国主命とも申し上げるこの神は、日本神話において幽冥(かくりよ)、すなわち目に見えない世界を主宰される神として伝えられています。
現世(うつしよ)と幽冥(かくりよ)は対をなします。私たちが生きるこの世を現世とすれば、幽冥は死者の魂が在る世界です。大己貴命はその幽冥を統べられる神であり、神道における死と魂の行方は、この神の御神徳と深く結びついています。
神葬祭において故人の御霊を鎮め、祖霊として奉斎するまでの祈りは、幽冥の主宰神を相殿にお持ちする当社にとって、由緒の必然から生まれる奉仕です。単に「神道式の葬儀ができる」ということではなく、その祈りを受け止める御神縁が、当社には在ります。
当社の法人名は上之村神社と申します。その前身である「久伊豆社」として地域に根差した歴史は約1000年に及び、境内の一画には埼玉県指定文化財を有します。幾百年、幾世代にわたって積み重ねられてきた祈りの中に、生と死を見つめる信仰が静かに宿っています。
神葬祭の流れ
神葬祭は、いくつかの祭儀が続いて一連をなします。以下に、おおよその流れをお伝えします。
枕直しの儀(まくらなおしのぎ)
帰幽(きゆう)、すなわちお亡くなりになった後、最初に行う祭儀です。神棚に白い紙を貼って封じ、枕元に榊(さかき)を飾り、神職が祝詞を奏上して御霊の安らかなることを祈ります。
通夜祭(つやさい)
仏式の通夜に相当します。ご家族とともに夜を過ごし、故人の御霊に最後の夜を寄り添います。神職が祝詞を奏上し、参列者が玉串を捧げます。
葬場祭(そうじょうさい)
仏式の告別式に相当する、神葬祭の中心となる祭儀です。神職が祝詞を奏上し、故人の御霊に永訣(えいけつ)を申し上げます。参列者は焼香の代わりに玉串を捧げ、礼拝します。
帰家祭(きかさい)・火葬祭
出棺の後、火葬場で火葬祭を行い、ご帰宅の際に帰家祭を執り行います。この祭儀によって、故人の御霊が家に戻られたことをお迎えします。
霊祭(れいさい)、五十日祭へ
神葬祭は葬場祭をもって終わりではありません。その後も十日ごとに霊祭を行い、五十日祭をもって忌明けとなります。以後は年祭(一年祭・三年祭など)として、祖霊を家の守り神としてお祀りしていきます。
当社では神葬祭に続く霊祭・年祭も承っております。故人との縁を継ぎ、祖霊を丁重にお祀りする務めを、長くお支えいたします。
玉串の前に立つ、早朝の境内から
葬儀の日の朝は、いつもと異なる静けさがあります。神職として準備をしながら、故人のことを思います。どのような生涯を歩まれたか。残された方々が今、どのような思いでいるか。
上之雷電神社の境内に朝の光が差し込む時、玉砂利の上に季節の気配が漂います。その静寂の中で、祭儀の準備を整えます。祝詞を声に出すとき、その言葉は書いた人間の言葉であると同時に、神へ向けて届けようとする祈りの形です。
神葬祭の祝詞は、故人の御名と御霊の行方を申し上げるものです。その言葉が、見えない世界を統べる大己貴命のもとへと届くよう、神職は一語一語を丁寧に奏上します。
初穂料と対応地域について
祈祷札特大・切り火・音祓・祝詞・鈴祓などのご奉仕が含まれます。
当社は熊谷市上之に鎮まり、埼玉県北をはじめ関東一円からのご依頼を承っております。熊谷・深谷・行田・鴻巣・東松山・羽生・加須その他の地域からのご連絡もお待ちしております。
突然のことで、何から連絡してよいかわからないときは、まずお電話をいただいても構いません。
お問い合わせはお電話(048-527-0885、受付時間10:00〜15:00)またはホームページのお問い合わせフォームにて承っております。神葬祭・霊祭の詳細な流れ・準備するもの・当日のことについてはこちらの案内ページをご覧ください。
参拝者の方々からいただいた言葉はこちらのページに記しております。同じ経験をされた方の言葉が、何らかの支えになることもあるかと思います。
祈りの意味について
神葬祭は、仏式と「どちらが正しい」というものではありません。どちらも、亡くなった人への敬意と、残された者の悲しみから生まれた、人間の祈りの形です。
神道の葬儀を選ぶ理由は、家の伝統であることも、故人の意志であることも、あるいは神道という信仰に共鳴することもあるでしょう。どのような理由であれ、故人の御霊が穏やかに鎮まり、家を守る祖霊として在り続けることを祈る気持ちに、違いはありません。
当社の神職は、その祈りを受け止め、幽冥を主宰する大己貴命のもとで祭儀を丁重に奉仕いたします。
いつでも、静かにご連絡ください。
雷電さまのLINE
話しかけると、神使(AI)が会話のままご祈祷のご予約まで承ります。授与品の郵送、お焚き上げ、神葬祭のご相談も。夜間も承ります。
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